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免疫の働き…同じ感染症に二度はかからない「二度なし」とは?【専門医に聞くやさしい免疫学】

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「免疫って何? 高めるにはどうする?」ということを知りたくに、感染症や免疫について詳しい耳鼻咽喉科・気管食道科専門医の遠山祐司医師に連載でお尋ねしています。

これまで、病原体など外敵が体に侵入するのを皮膚や粘膜が防ごうとする、また、侵入してきた病原体を白血球が食べる「自然免疫」についてや、病原体が自然免疫を突破したときに発動する「獲得免疫」(白血球の中でも、リンパ球が主役になって働く)について紹介しました。詳しくは次の回を参照してください。

【第1回】いまさら聞けない…「免疫」って何のこと? 皮膚が外敵をバリア
【第2回】鼻水、唾液、胃液…免疫として「粘膜」が体を守っている
【第3回】白血球が病原体を食べる仕組みとは?
【第4回】感染した細胞やがん細胞を退治! ナチュラルキラー細胞とは
【第5回】 白血球の細胞がチームプレーで闘う…「獲得免疫」の力とは

今回・第6回では、免疫がヒトの体にどのように役に立っているのかについて、ひき続き遠山医師に聞いてみました。

一度かかるともうかからない「二度なし」

——第1回で、免疫の「免」は「まぬがれる」という意味で、「疫」は「疫病・流行り病」なので、免疫とは「疫病からまぬがれる」という意味合いだと教えてもらいました。「はしかや水ぼうそうの場合、一度かかるともうかからない」という現象は、「免疫ができた」ということでしょうか。

遠山医師:そうです。昔からある特定の感染症の場合は「一度かかると二度とかからない」、あるいは、「かかっても軽くてすむ」という現象が知られてきました。これを、「二度なし」と呼んでいます。免疫の働きをわかりやすい言葉で表していると言えます。

二度なしの実現には、「感染症にかかって抗体がつくられる場合」と、「ワクチンを接種して抗体をつくる場合」があります。

前回のおさらいをかねて言いますと、はしかや水ぼうそうにかかると、白血球の一種のリンパ球が病原体を攻撃する武器といえる抗体をつくって闘います。闘いが終わると、戦士だったリンパ球の一部は生き残って病原体を記憶します。これを免疫記憶といいます。すると、次に同じ病原体が侵入してきた場合には即座に撃退にかかることができるわけです。これが獲得免疫のしくみです。

インフルエンザのワクチンを毎年接種する理由

——インフルエンザウイルスは、ワクチンを接種しても数か月しか効きません。「二度なし」とはいかない場合もあるのですね。

遠山医師:はしか、水ぼうそう、おたふくかぜのように、終生にわたって「二度なし」となる免疫を「終生免疫」と呼びます。しかし、インフルエンザウイルスや赤痢菌は遺伝子変異を頻繁に起こすため、そのたびに免疫が働きにくくなります。ですから、インフルエンザの場合は毎年、流行時期の前に「今シーズンに流行が見込まれるタイプ」のワクチンを接種することが推しょうされています。

新型コロナウイルスの場合は、現時点(2020年09月)では研究途中であり、今後にできあがるワクチンが、どのくらいの人に、どの程度、どのくらいの期間有効であるのかなど、まだ予測はついていません。

特定の病原体感染症にオーダーメイドで免疫を獲得

——獲得免疫は、特定の病原体に対してのみつくられるということですね。

遠山医師:そうです。生き残ったリンパ球の記憶は、闘った病原体のものなので、違う病原体には働きません。闘っていない病原体のことは記憶していないからです。つまり、獲得免疫は侵入してきた病原体に対して「オーダーメイド」でつくられるわけです。はしかの病原体には、はしかの抗体がオーダーメイドで構築されます。

——では、獲得免疫は特定の病原体に対するオーダーメイドであるところが自然免疫とは違うのでしょうか。

遠山医師:そうです。はしかならはしかと、ある特定の病原体だけに働くことを「特異的に働く」と表現します。一方で、外敵ならなんにでも働くことを「非特異的に働く」と言います。

「特異的に働く」のは獲得免疫のほうです。「非特異的」に働くのは、第3回でお話しした、どんな敵でもどんどん食べて殺す貪食(どんしょく)作用を持つ、自然免疫チームの好中球やマクロファージを指します。また、自然免疫と獲得免疫のどちらのチームにも入る樹状細胞などの食細胞も「非特異的」に働きます。ある病原体にだけ働くのかそうではないのかの違いは、免疫を理解するうえで重要になります。

第6回_免疫システムAl

聞き手によるまとめ

「二度なし」という言葉が印象的でした。「免疫って何?」の答えをひとことで表しているように思います。ただし、インフルエンザウイルスのように、二度なしとはいかない感染症もあるということを知っておく必要があります。

また、これまでのレクチャーにあったように、免疫とは抗体だけではなく自然免疫という生まれ持った機能もあることなど、次回・第7回では、「いま注目される自然免疫の力を高めるには」について考えます。

(構成・取材・文 品川 緑/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
免疫の働き…同じ感染症に二度はかからない「二度なし」とは?【専門医に聞くやさしい免疫学】

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