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不仲じゃないのに…「きょうだい」をしんどく感じたら【小島慶子】

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恋のこと、仕事のこと、家族のこと、友達のこと……オンナの人生って結局、 割り切れないことばかり。3.14159265……と永遠に割り切れない円周率(π)みたいな人生を生き抜く術を、エッセイストの小島慶子さんに教えていただきます。

第21回のテーマは「きょうだい」です。「親」のことより語られにくい「きょうだい」の存在。関係が複雑化しやすいのはなぜか、小島さんに聞きました。

不仲じゃないけど、語るには重い存在

きょうだい、いますか? 関係は良好ですか? 私の周りではみなさんけっこう、複雑です。絶縁ってほど不仲ではないけど、仲良しでもない……そんなちょっと重たい感じになってくるのは30代以降。ウートピ世代も、心当たりがあるかもしれないですね。

というのはこの年齢になるとそれぞれの人生に変化が訪れるので、今までさほど気にならなかったことが問題化しやすいのです。それこそきょうだいとの収入格差とか、仕事の肩書きとか、結婚した相手との関係とか、子どもの教育方針とか。きょうだいが厄介なのはそういうちょっとした亀裂から、幼い頃の感情がブワッと湧いてくること。「そもそもちっちゃい時から、お兄ちゃんばっかり贔屓されてた」「妹のせいでずっと我慢させられてた」など、これまで表に出さずにいた恨みつらみが一気に噴き出すのです。

きょうだいは、幼い頃から比べられます。容姿、学力、運動能力、進学先、学校でのポジション、家庭での愛され順位などなど。子どもは敏感ですから、親や周囲の大人の評価の違いをひしひしと感じています。複数の子どもを持つ親にとっては、それぞれの子どもは二人のうちの一人、三人のうちの一人の存在でも、子どもにとって親はいつも絶対的な1。自分を認めて欲しい、他の子よりも愛して欲しいと思っています。だからどの子にも「自分は特別なんだ」と思えるように向き合ってあげることが大事なのだけど、親というのは無神経なもので、けっこう差をつけたりするのですよね。

親はそれをすっかり忘れていても、子どもは大人になっても引きずります。どうして私よりもきょうだいを可愛がったの?という満たされない思いは永遠に消えないのです。どんなに社会的な成功をおさめても、きょうだいにだけは寛容になれない……そんな話、よく聞きます。ほんとは贔屓をした親にぶつけるべき怒りを、きょうだいに向けてしまうのです。

「自慢の姉」と縁を切った妹

大人になると成長の差がなくなりますから、年上がなんでも優っているわけではなくなります。昔はお姉ちゃんには敵わなかったけど、今やとっくに追い越してしまった、なんてこともあるでしょう。追い越された方は複雑です。伴侶の肩書きや子どもの進学先なんかも比べてしまって、年下のきょうだいが自分よりも幸せになるのは許せないと思ってしまう。逆に嫉妬された方は、いつまでも子どもの頃のような力関係にこだわるなんて、と鬱陶しく思うものです。

私の知人は、以前は大手企業で総合職として活躍していました。妹さんは周囲の人に「自慢の姉よ」と言って回っていたそうです。ところが、知人が会社を辞めてフリーランスになった途端に「身内がちゃんとした会社に勤めていないのは恥ずかしい」と、ほぼ縁を切られてしまったと言うのです。そうなってみて思い返してみれば、妹さんはブランド好きで、結婚相手も東大京大以外は論外と公言していたし、人を勤め先で判断するような傾向が強かったと言います。でも仲が良かった時には、あまり気にならなかったのですね。自分が妹にとって「自慢の姉」だったのも、みんなが知っている有名企業に勤めているからだったのか、と気づいて愕然としたそうです。もはやホラーです……。

別の知人は弟とめちゃくちゃ仲が良かったのに、弟の妻をどうしても好きになれず、こんな女を伴侶に選ぶなんてと、次第に疎遠になってしまったそうです。人を見る目がない弟に対する不信感と軽蔑が大きくなってしまったのだと。妻と弟本人とは分けて考えてあげて!と思うけど、仲が良かった分、許せないと思ってしまうのもわかる気がします。

またある知人は、つねづね妹と仲がいいと語っていたのですが、彼の結婚披露宴で妹さんに会ったら「兄はああいう人なので」と超低体温な反応でした。知人はとてもポジティブな性格なのできっと妹の気持ちに気づいていないのだろうなーとなんとも言えない気持ちに。繊細な印象の妹さんには、兄のポジティブさが無神経に感じられるのかもしれません。

姉と私の関係が変化した瞬間

私はといえば、姉がいます。年が離れていて、ずっと憧れだった姉。60年代生まれの彼女と70年代生まれの私の間では女性の人生の選択肢が大きく違いました。姉が働き始めた頃はまだ「女はクリスマスケーキ。25歳を過ぎると価値が落ちるから、早めに寿退社するのが幸せの鉄則」と言われていたけど、9年後に私が働き始めた時には25歳にこだわる人はいなくなり、キャリアウーマンがかっこいいと言われていました。その後、専業主婦より共働きを選ぶ女性が増え、時代はどんどん変わって、結婚と同時に仕事を辞めた姉と、働き続けて大黒柱になった私とでは、あまりにも環境が違うために共通の話題もなくなってしまいました。

でも、昨年父が他界したのをきっかけに関係が変化しつつあります。私は姉に素直に頼る気持ちが生まれたし、姉も私の事情を理解しようとしてくれるようになりました。この先、年老いた母をどうやって支えていくかを一緒に考えなくてはなりません。30代の頃はまだそんなのは先の話だと思っていたので、親戚づきあいなんてなくていいと思っていました。でも、いつかはこうして交流せざるを得なくなる時が来るのです。

もしも今きょうだいがしんどいなら、無理して関わらなくていいと思います。ただ、いつか顔を合わせた時に互いに恨みのぶちまけあいにならないように、なぜこんなにしんどいのかな?と自分を分析し、できれば相手のことも分析しておくといいでしょう。そうとしか出会えない関係というのがあります。たとえきょうだいであっても、どうしてもうまくいかないこともあるのです。その時に「なぜわかってくれないのか」と恨むのと「この人とはこういう巡り合わせだったのだな」と客観視するのとでは、心にかかる負荷が全然違うことは確かだと思います。

阿佐ヶ谷姉妹みたいな仲良しになれたらな……と思いつつ、そうもいかないのが現実かもしれませんね。

情報元リンク: ウートピ
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