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モノやカネも大事だけど、人にしか作れない幸せもある【世界で幸せを探してみた4】

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「幸せってなんだろう?」「どうすれば幸せになれるんだろう?」——そんな問いの答えを探すため、30代後半で地元の広告会社を辞めて、3か月後には世界一周旅行に出発。幸福度が高いといわれる国々を周遊した堂原有美(どうはら・ゆみ)さんは、帰国したいま「幸せは、自分で考えて、自分で決めるものでしかない」と言い切ります。

16年間打ち込んだ仕事を手放し、新しい人生を歩き始めて見えたもの。27もの“幸福度の高い国”をめぐり、その地に暮らす人々とふれあって感じたこと。

堂原さんのお話から、“自分なりの幸せ”を見つけるヒントを探っていきます。

第4回となる今回は、世界をまわるなかで知ったさまざまな「幸福のかたち」を、各国のエピソードとともに伺いました。

教育で国の力を強め、幸福度を高めたイスラエル

——前回の記事では、北欧の幸福度が高い理由について「誰もが自分らしく働くための社会制度が整えられていること」をあげていらっしゃいました。ほかの国の、また違った“幸福と教育の関係”についても伺っていきたいです。

堂原有美さん(以下、堂原):ひとくちに「幸福度が高い国」といっても、その要因は本当にさまざま。たとえばイスラエルは、国民の学力レベルが高いことが理由のひとつだと思います。「ナチス・ドイツ」によって迫害を受けてきたユダヤ人は、一度自分たちの居場所をなくしたのち、イスラエルを建国しました。

だから「財産は奪われることがあるけれど、知識は奪われない」という意識がある。知識こそ尊いものだと思っているために、教育制度がどんどん磨かれて、多くの天才を生み出しています。その結果として、いまやスタートアップ大国といわれるほどのめざましい経済成長を遂げ、国民の幸福度が上がっているのです。

生きることに必死で、学び働くことを前提にしているイスラエルや北欧に比べると、フィジーなど暖かい南国はまるで逆。極端な言い方をすれば、あちこちにヤシの実が落ちていて食べ物には困らないし、気候もいいし、べつに働かなくたっていい(笑)。なんにもしなくたって、生きていけちゃうわけです。

ゆったりした空気の中、いつもみんなで集まり笑いあっているフィジーの人たちと。(右が堂原さん)/本人提供

ゆったりした空気の中、いつもみんなで集まり笑いあっているフィジーの人たちと。(右が堂原さん)/本人提供

教育はまだ、アフリカの貧困には勝てないのか?

——国のバックグラウンドによって、幸福の要因も変わってくるわけですね。堂原さんは幸福度ランキングに基づいて行く国を決めたとのことですが、ランクインしていないアフリカも訪れているのが気になりました。

堂原:逆に、ランクインしていないアフリカってどんな状態なんだろうと思い、見ておきたかったんです。お釣りをだまし取ろうとされたり、予約していた民泊が説明文とぜんぜん違って水道さえ出なかったり、滞在中にはいろいろと落ち込むことがありました。でも、ウガンダに住む日本人経営者と話す機会をいただいたとき「もっと道徳教育をすべきでは?」と言ったら「彼らはちゃんと道徳心を持っている」と返されたんです。

——どういうことですか?

堂原:アフリカの子どもたちはちゃんと挨拶もするし、お手伝いもする。道徳意識もある。でも、悪いことをするのは、生きるためなんだ」と。モラルがなくて盗みなどをしているのではなく、社会がそうさせているんです。だとしたら一国の教育では解決できない問題だし、私たち先進国にもおおいに責任があると思いました。

ちなみに、親切なアフリカ人にもたくさん会いましたよ。はじめにガーナに入ったとき、空港があまり整備されていないから、飛行機を降りたあとどうやって町に行けばいいかわからなかったんです。おまけに、怖くて足はがくがくしている。それで困っていたら、民泊の家で待っているはずのホストファミリーが空港で私を待っていてくれて、携帯電話や両替の手続きまでどんどん進めてくれたんです。お金は要求されなかったけれど、お礼を支払いました。

怖いイメージをすぐに払拭してくれた とても優しいガーナのホストと友人たち(右から3人目が堂原さん)/本人提供

怖いイメージをすぐに払拭してくれた
とても優しいガーナのホストと友人たち(右から3人目が堂原さん)/本人提供

信頼できるのは、モノやカネよりヒト。「助け合い文化」のフィジー

——そのほか、印象的だった国はありますか?

堂原:シンガポールやドバイも興味深かったです。優秀な人材がたくさんいるため、生活の質は非常に高いし、夜中も歩き回れるくらい治安がいい。しかし、ごみをポイ捨てしたら罰金、電車で飲食したら罰金……さまざまな規則によって、美しく平和な社会が成り立っているんですよね。あの治安のよさはうらやましいけど、厳しく管理されるのはしんどくないのかな……自分たちの良心で治安のよさを保てている日本はすごいんじゃないかとか、いろいろ考えさせられました。

——規則にがんじがらめでは幸せを感じにくそうです。

堂原:それから、前出のフィジーは、主観で測るスイス調査の幸福度ランキングが1位の国だけあって、我々の常識では理解を超えるようなことがあり、とても面白かったですね。島の住民たちがまるでひとつの家族のような関係性で、「助け合い文化」「貸し借り文化」がすさまじいんです。

たとえば、旅行者が置いておいた洋服を、現地の人が当たり前の顔で着たりする(笑)。本人たちは、ちょっと借りているつもりなんですよね。なにかトラブルに見舞われて借金をしてしまっても目の前に困っている人がいたら借金してでも助ける、だけど、きっとべつの誰かがサポートしてくれるから大丈夫、みたいなマインドが浸透しているんです。

彼らに幸福の要因を訪ねてみると「家族とのつながりがあるから」「助け合いで楽しく生きていけるから」と答えます。私はそれまで「幸福度を上げるのは、一人ひとりの個性を伸ばす教育じゃないか?」という推論のもとに旅をしていたけれど……こうした国々を見て、教育だけでなく「周りとの絆」も非常に大切だと感じるようになりました。

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——絆の重要性は理解できますが、「助け合い」「貸し借り」の距離感は、ちょっと驚きますね(笑)。

堂原:そうですよね(笑)。実際、私もフィジーでバスに乗っているとき、ICカードの残高がなくなってしまったんです。そうしたら、うしろにいた現地の方が「僕のカードを使いなよ」と、代わりに払ってくれた。旅先でお金をだまし取られることはあっても、そんなふうに助けてもらうことなんてなかったので、とても感激しました。

彼らは、モノやカネよりヒトを信頼する価値観を持っているんです。たしかに私たちも、死にそうなくらい悩んだら、結局周りの誰かに相談しますよね。モノやカネも大事だけれど、同じくらい、ヒトにしかできないことやつくれない幸せもあると感じました

絶対に誰かが助けてくれると信じられるから、フィジーの人たちは自殺なんて考えたりしない。周りに依存しているから、リラックスして生きられるんです。裕福ではないけど幸福度の高いフィリピンやベトナム。同じように、危険だけど幸せなメキシコにも行きましたが、同じような価値観の話がたくさん聞かれました。

どうやら国によって、幸福をつくる要因はさまざまだと気づいた堂原さん。次回更新の最終回では、27か国を見たあとに日本に戻って感じたこと、これから自分たちを幸せにしていくためにできることについて、伺います。

(取材・文:菅原さくら、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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