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「憎いけど、憎みきれない」「大切だけど、複雑」家族に対して思うこと【小林エリコ】

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10代の頃のいじめ、ブラックな職場、うつ病、自殺未遂、精神病院への入院、生活保護、機能不全家族……。その言葉を見ているだけでもクラクラしてくる壮絶な人生を生き抜き、執筆活動を続ける小林エリコさん。新刊『家族、捨ててもいいですか? 一緒に生きていく人は自分で決める』(大和書房)では家族への想いがつづられています。

「憎いけど、憎みきれない」「大切だけど、複雑」家族に対して、言葉にならない気持ちを抱えている人も多いのではないでしょうか。

小林さんに、「家族」について書くことを決めた経緯や、執筆を経て気づいたことについて話を聞きました。全3回。

過去だけではなく「現在」も書いた

——前作までは「世の中にはこんなにツラいことが……」と苦しい気持ちでページをめくっていました。けど、本作は「うちの家族はこうだったな」と自分自身を振り返る瞬間もあり、子どもの頃に戻ったかのような不思議な感じがありました。今回、「家族」を取り上げようと思ったきっかけは?

小林エリコさん(以下、小林):「自分の家族のことを思い出す」という感想は、以前にもいただいたことがあります。『わたしはなにも悪くない』(晶文社)で父の話を書いたら、それを読んだ編集者さんから「面白かったので、家族の話を書いてみませんか?」と提案をいただいて。それで、テーマを「家族」に絞って執筆を始めました。

——過去の作品と、違いは何か意識されましたか?

小林:以前の3冊はツラかったことや苦しかった体験をベースに書きました。10代の頃のいじめと、美大への進学を反対されたことをテーマにした『生きながら十代に葬られ』(イースト・プレス)を書いていたときは苦しくてずっと泣いていたほどです。けれど、今作だけは、家族といて楽しかったこと、面白かったことがベースになっています。

——家族で海水浴場に行った話や、お母さんと2人で旅行した話なども登場しますね。

小林:そうです。それから、今作の特徴と言えるのは、過去だけでなく現在進行の話も書いていること。そういうことが含まれているから、以前の作品より読んでいて気持ちが重くならないのかもしれないですね。

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憎みたいけど、憎めない

——今、家族に対する思いはどんなものですか?

小林:「憎みたいけど憎めない」という感じですね。正直、父や兄のことを最低だと思う気持ちは変わりません。「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ」と怒鳴り散らす父、はだしの私を家の外に追い出し鍵をかけた兄、他にもいろいろありましたが、されたことは到底許せない。母に対しても、家の中でいじめられていた私をどうして助けてくれなかったのだろうと、恨めしい気持ちがわいてくることもあります。

だけど、この家族がいないと自分というパーソナリティが形成されることはなかった。幸せな家族とは言えませんが、不幸ばかりだったとも思えないんですよね。楽しかった記憶の中には愛を感じることもある。100%嫌いにはなれないし、大嫌いだけど大事な人たちだなと思っています。

——お父さん、お兄さんとはつながりがない状態で、お母さんとは連絡を取っているんですよね?

小林:はい。といってもそんなに頻繁にではないのですが……。母とは大人になってからの思い出のほうが多いです。正直、私が子どもだった頃の母の記憶があまりなくて。母は、ただ黙々と家事をこなす人というイメージでした。あまり笑っている瞬間を思い出せないんですよね。父と離婚してからはすごく元気になりましたけど。

私が21歳で激務と貧困の末に自殺を図ったあと、父と別居していた母と二人で暮らした時期があって、そこで母は笑う人なんだなと気づきました。テレビの下ネタや冗談で笑う、そんな一面があることに驚きました。子どもの頃はそんな冗談も通じなかったし、ひたすら怖くて。今思えば、母も精神的に余裕がなかったのだと思います。

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母も時代の犠牲者

——違う視点があることに気づいたんですね。

小林:母と昔のことを話すようになって、私の記憶にもあいまいな部分があったと気づくこともありました。たとえば、元気のない私に母が「どうしたの?」と声をかけたことがあったらしく、私は「教科書やノートを同級生にぐしゃぐしゃに踏みつけられた」と学校でのいじめを打ち明けていたみたいで。そのとき、母はどうしたのか聞いたら、学校に伝えてくれていたそうなんです。でも、当時はまだそんなにいじめが問題視されるような時代じゃなかったので、真面目に取り合ってもらえなかったようで……。母も「もう、イヤになっちゃうわよね!」って。

——えっ、それで終わり!?

小林:そう(苦笑)。学校に行かなくていいとか、何か別の手段をとるわけでもなく。「ムカつくわ」で完結させちゃったんですね。ここでくじけさせてはいけないという親の思いもあったんだと思います。今みたいに、モンスターペアレントという言葉もなく、先生のいうことは絶対という風潮も強かったですし。私の本を読んでくれた方も、「あの頃はそういう時代だったし、(不登校を容認できない)似たような家族がたくさんあったと思うよ」と言っていましたね。

——時代かぁ……。

小林:母は、ほとんどの人が結婚する世代の人です。恋愛結婚をして、男性に稼いで女性は専業主婦というのが当たり前。そうなると必然的に父のほうが強くなるので、母もそれ以上意見を言ったり行動したりできなかったんじゃないかな。そういう意味では母も時代の犠牲者なんじゃないかと思います。

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(撮影:大澤妹、取材・文:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
「憎いけど、憎みきれない」「大切だけど、複雑」家族に対して思うこと【小林エリコ】

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