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「リアルな女性像は求めてない」と却下されても…彼女が男性誌で描く理由

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他人のオカズを調査し、「オカズ大辞典」の完成を目指す高校生男女のキャラクターを通し、これまであまり大っぴらに語られることのなかった女性の性事情について、ギャグを交えつつも骨太な漫画に落とし込んだ『私だってするんです』(新潮社)。

元SKE48の加藤智子さん主演の実写化も決まった今、作者である小谷真倫さんに女性のマスターベーションにまつわるお話をうかがいました。

主人公(左)と、作中に登場する女性たち

主人公(左)と、作中に登場する女性たち

男女のズレはあれど

——小谷さんの周りでは、アダルトグッズを使っている人は結構いますか?

小谷真倫さん(以下、小谷):私の周りでは電マ派が多いですね。いわゆるマッサージャーの形の。

——今は、かわいいデザインのものもいっぱい出ていますが、そちらは?

小谷:それでも電マが人気なんですよね(笑)。たしかに、かわいいのはいっぱい出ていると感じます。ちょっと前までは「男根!」って感じでテカテカしてて、なんかすごい色でビュンビュン動くのばかりだったような……。

——あれは結局、オナニーの道具というより、男性を喜ばせるための、男性が視覚的に見て楽しい道具として開発されていた感があります。

小谷:たしかに。女性って性器そのものズバリを見てあんまり興奮しないですよね?

——それなのに、“男性自身画像”送りつけおじさんとかいるじゃないですか。「お前のこと考えて、こんなになっちゃったよ。うれしいだろ?」みたいな。

小谷:そこには欲情しないし。あれ謎ですよね。突然送りつけられてきて「興奮する……!」とか言うわけない

——女性の性欲についてリアルな情報があまり発信されていないから、男性側も勘違いしてしまうんでしょうね。小谷さんのように発信されていくことで、だんだんズレが直っていくといいんですけど。

小谷:そうですね。男女差の話でいうと、3巻ではオナ禁の男女差を描いています。女性って、生理周期とかで性欲が上下しますよね。でも、男性はまた違いますし、そこには克明に差があるものなんですよ。でも、ズレがある、理解し合えない、人それぞれわからないけれども、それも素晴らしいというスタンスでいきたいです。なるべくお互い責めないで。

「わかるわかる」で終わらせたくない

——連載期間は足掛け5年くらいでしたが、この5年の間に女性の性欲のイメージってけっこう変わってきたと思うんです。本作の映画化もそうですし、オープンな空気になってきたように感じますけど、連載を始めた当初と今で、時代が変わったなと思うことはありますか?

小谷:マスターベーションに対し、「まずいことやってるんじゃないか?」という罪の意識や感情を持っている人は減ってきてるんじゃないか——そうだったらいいなとは思います。メディアで、たとえば青年誌で表現される女性のマスターベーションというのはまたちょっと、女性のリアルとかではなくて、男性を喜ばせるものだったりするので、だからそっち方向じゃないものはこれからも知っていってもらいたいっていう感じですね。

——映画化の話が決まったとき、どういうふうにお感じになりましたか?

小谷:……申し訳ない。女優さんに申し訳ない! でも、彼女のファンは9割男性だと伺ったので、より多くの男性に知ってもらえるかなと。

——やはり、男性に知ってもらいたいという思いがあるのですね。

小谷:女性向けのメディアで女性の性に関して発信していても、「わかるわかる」ってその中で共感して終わってしまうことが多いんですよ。発信する側も読む側も女性なので、どうも広まらないというか。だから、男性が読むことで何かが変わるんじゃないかという、そういう気持ちはあります。

——青年向けの媒体(『くらげバンチ―月刊コミックバンチ』)で連載していたというのは大きかったと思います。編集部のリアクションっていかがでしたか?

小谷:新潮社ではわりと自由にさせていただきました。実は、ほかの出版社にも企画を持ち込んだのですが、そのときは「これはちょっと刺激が強い」とか「男性は生理の話とかは別に知りたくない」と断られてしまって。生々しいのは男性読者が引いちゃう、抵抗感があると。

——たしかに、ヒロインがPMSでイライラするのとかは見たくないのかもしれませんね。ピル飲んでるとか。

小谷:某社に持ち込みに行ったとき、「こういうリアルな女性像とか求めてないんだよね」って言われて、その出版社のビルの近くの滝みたいなのを眺めながら「飛び降りるかー」とか思った記憶があります。でも、その緑色の水のなかにスッポンみたいなのがいたので、「あいつに食いつかれるんだ、それは間抜けだ」と思って、思いとどまったんですけど(笑)。

主食とオカズは別物です

——担当の編集さんが男性でやりにくいなって思ったりしませんでしたか?

小谷:私がセクハラって言われるんじゃないかなぁってというところをビクビクしながら、「担当さんもアレやってんの?」「私の乳首の話なんだけどさあ」なんて質問したりしてました。でも、目を見てくれないというか……(笑)。

——なるほど、仕事の話なのでしなくちゃいけないけど、セクハラとの境界線が難しい……。男性の担当さんに性の話を何もかも打ち明けることに羞恥心というか、抵抗もありそうですが。

小谷:そうですね。自分の性癖というか、自分の性のことを公表するのはやっぱり難しい。それは、自分の発言がセクハラになってしまうおそれと同時に、世間には「性的な話をしている人にはセクハラしていい」と勘違いしている人がけっこういるからでもありますよね。性欲について描いている=(セックス)させてくれる、みたいな見方をされたり。

——すさまじい論理の飛躍!

小谷:そうそう、そうなんですよ! お前に対しての性欲じゃないんだぞ、っていうことが伝わってない。あれはホント困ったもので。立候補されても困るよ、お前じゃないよ。

——それに、セックスはセックスで、オナニーはオナニー。主食とオカズは別物ですというのも伝わりにくいですね。

小谷:セックスはセックスで素晴らしいものですけど、そっちはそっち。こっちはこっちで素敵なものだよというところがなかなか伝わらないんですよね。作品内でみんなの10年後を描きましたけど、それも「結局、セックスのほうが素晴らしかったです、終了~!」とかなったらふざけんじゃねえぞなので、そうはいくものかって思っていました(笑)。

——現在、『漫画ゴラク』で新作を描かれていますが、スタンスは変わらず?

小谷:我々のリアルというのが、男性の夢に対してやっぱりちょっと「えー……引くわ……」みたいになるかもしれないけど、それでもいいですかって編集長に言ったら、「うん」って言ってくれたので、本作と地続きというか、割とリアルな性を描こうかと考えています。

——最終巻の発売、映画化とともに、新作の展開も楽しみですね! ありがとうございました。

(取材・文:須田奈津妃、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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