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結局、私たちが男に求める「知性」って何だ?【小島慶子のパイな人生】

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恋のこと、仕事のこと、家族のこと、友達のこと……オンナの人生って結局、 割り切れないことばかり。3.14159265……と永遠に割り切れない円周率(π)みたいな人生を生き抜く術を、エッセイストの小島慶子さんに教えていただきます。

大きな反響があった第14回「女性の学歴」に引き続き、第15回は「男性の学歴」がテーマです。女性が男性に学歴を求めた「三高」の時代など、はるか昔のことなのか? 男性の学歴をめぐる現実について、小島慶子さんに聞きました。

東大卒の男と結婚した姉

前回は女の学歴についてだったけど、今度は男の学歴がお題です。正確にいうと、女にとっての男の学歴、ということですね。これはなかなかなテーマでございます。

人生で初めて大量の高学歴男子を見たのは、姉の結婚式でした。姉は東大卒と結婚したので、披露宴の新郎側の席は全員東大卒で、みんな官僚や名だたる企業に勤める若者たちだったのです。

15歳だった私は「おお、これが世間の女が結婚したくてたまらない東大エリートというやつか!」としげしげと観察しました。当時はバブル期で、三高というえげつない言葉が流行っていたのです。「高学歴・高所得・高身長の男じゃなきゃ結婚したくない!」と豪語して、強気の女性達が男を吟味していたのですよ。年収800万未満の男は眼中ない、とか言って。恐ろしい時代ですね。

大卒の自分は「高卒の男」と付き合えるか?

しかし名門女子大に通い、東大とのインカレサークルに入っていた姉とは違って、付属の大学にだらっと上がることが決まっていた自分にとっては「東大生」とか「慶應、早稲田の人たち」というのは縁遠い存在でした。女子校ライフを満喫していたので、男子自体が遠い存在だったし。

大学生になってから交際したのは同大の先輩。そのあとはそこそこ知られた大学を出た社会人やら他大の男子と付き合ったけど、たまたま身の回りにいた男子が比較的高学歴だったからで、学校名で相手を選んだわけじゃありません。

では、もしその男が聞いたこともない大学の学生や高卒でも付き合ったかと聞かれたら、付き合わなかったと思う。うわー、やな感じ。でもね、本当にそうでした。漠然とした「こちら側と、あちら側」の区別があったんです。何も男子に対してだけでなく、女子に対してもあったと思う。私の知っている世界の人と、そうじゃない人、っていう感覚が。ほんとやな感じだけど。

学歴ってそういう目安にもなっていると思うんですよね。最初の入り口として、自分が見てきた風景と似た景色を見ていた人かそうでないかを判別するための。もちろん、実際はどこの学校を出たかなんかで人の中身ははかれません。でも少しでも自分と似たところを、話の通じそうなところを探そうとするとどうしたって気になるのだと思います。

「高学歴の男」と結婚した女が、かつて手に入れたもの

加えて、彼氏を友達に紹介した時にどう思われるかも気になるもの。しつこいけど、関係ないんですよ、その人の価値と学歴なんて。だけど、学力の高い男は収入が高い仕事につく可能性が高いとか、そもそも勉強ができること自体がかっこいいとか、有名大を出ている彼氏は自慢できるとか色んな理由で、自分よりも賢い大学を出ている人が望ましいと考える女子は多いでしょう。学力の高い男子に選ばれたということが自身の頭の良さを証明してくれるだろうという狙いもありますね。

学歴といわゆる地頭の良さとで言えば、女性の場合は前者がさほどでもなくても、交際相手が高学歴だと後者の見積もりが高くなるものです。つまり自身は無名の短大卒でも夫がエリートなら「きっとあの女性は聡明なのだろう。だってあんな優秀な男性に選ばれたのだから」という見立てが成立するのです。

逆は成立しにくい。女子は親の方針で短大ってこともあるよね、とは思うけど、男子の場合は、頭がいいならなんでいい学校に入らなかったわけ?地元の短大って、普通ありえないでしょ!となりがちです。

私が結婚した相手は自分と同様に中学からそこそこ知られた私立の一貫校に通った人でした。聞いたことのない学校でなければ別に難関大卒でなくても構わないと思っていたので、夫の学歴にはさしたる思い入れはありませんでした。それよりは仕事の環境が似ていることの方が大事だったかな。彼は7歳年上のテレビ制作会社のディレクターで、仕事の相談もできる穏やかな人でした。私自身が放送局社員としてそこそこ稼いでいたし、テレビ業界は学歴がものをいう世界ではないので、伴侶には学歴や年収よりも、安心感と忍耐(私と生活するのが苦にならないという特異性)を求めていたのです。

学歴が男にとって一生のコンプレックスになる理由

男性にとって学歴がどのようなものであるかを知ったのは、仕事で官僚や大企業の社長や学識者などに接するようになってからです。そんな人々の中には、18歳の春の成功体験や挫折を生涯引きずっている人たちもいました。もう気の毒なくらいに学歴に囚われた男性がこの世の一部に確実に存在することを知ったのです。君ら、どうしてそうなっちゃったのよ……。

女性の場合は学力がオプション扱いされがちで、容姿とかお育ちとか人気とか、いろんなもので価値をはかられます。学歴にさほどこだわらなくてもサバイブできるという利点がある一方で、学歴だけでは勝ち組になれないのではという強迫意識にも苛まれるのです。だから学力と市場価値どちらの土俵でも勝者であろうとする東大×ミスコングランプリとか、女医×タレントなどの猛者が登場するのですね。いくら勉強で頑張ってもそれだけでは認めてもらえない、女子力とか愛され力とか、いろいろクリアしないと!という女の不安は大きく、この社会で女をやることの闇の深さを思わずにはいられません。そもそも女子であるということ自体がハンデである場面も多いので、男子のように、学歴さえあれば人生うまくいったのに……とただ一点に恨みを募らせることもないのかもしれませんね。

男性が学歴の他にこだわるものがあるとすれば、身長ぐらいか。私の夫はこの身長という点で優越感を覚えていたせいか、学歴コンプレックスは長らく意識しないでいられたようです。

でもね、彼もまた、仕事を辞めた後でぽろっとこぼしたんです。ちゃんと勉強してこなかったことに強い劣等感を覚えていたと。中学校から私立で運動ばっかりしていたら、そりゃ知識なんて身につきません。私はそれを聞きながら「勉強できる環境にあったのに授業中寝てばっかりいたんだから、自業自得だわな」と思ってしまったのだけど、彼が密かに学歴および知識量に引け目を感じていたとは意外でした。聞けば周囲に超一流大を出て理屈ばっかりこねている人が少なくなかったようで、まあ、そんな彼らがぬるい私立大卒の背ばかり高い男にどんな態度をとったかは想像に難くありません。

正直言えば、私も惚れ惚れするほど物知りで目が覚めるほど頭の回転が速く、それをちっとも鼻にかけない上に知的貧者にも優しく接することのできる徳の高い人物(できればお金持ち)と番いたいものだという気持ちはあります。でも、そんな奇跡のような男にめぐり合うのは前世でよほど善行を積んだかなんかしていない限り難しいでしょう。

結局、男に求める「知性」とは何か?

皆さんご存知のように、最近は女性が結婚相手に望むのは家事能力と自身の仕事への理解、その次に経済力です。箸一本片付けない上に激務続きの高学歴男に家政婦兼夜のご奉仕係みたいに扱われるより、そこそこの稼ぎのそこそこの経歴の男と家事と育児をシェアできる方がよほどクオリティオブライフは高かろうよと、明らかに女たちの価値観は変わっているのですね。

ちなみに私の夫は家事能力育児能力ともに高く、学歴はさっき言った程度だし年収に至っては現在ゼロですが、結婚19年目にして思うのは、知性ってそんなわかりやすいもんじゃないな、ということ。夫と話していると、「いや、その言い間違えはないわ」とか、「なんで中学レベルの英単語知らないんじゃ」と思うこともありますが、時々予想もつかない文脈でハッとするほど本質的なことを言いだしたりして「よくそんな発想ができるな!」とたまげることがあります。

まあつまり、相手の知性なんて、そう簡単にはわからんのですね。いわゆる「バカの壁」ってやつです。私は自分のちっぽけな脳みそから自由になれない。夫がバカに見えるのは、自分の脳みそが理解できる「知性らしきもの」に限界があるからなんです。

というわけで女にとっての男の学歴は伴侶選びの一つの目安にはなるけれど、自分が男の学歴をどのようなものだと思っているかを知ることの方がよほど今後の人生を生きていく上で役に立つでしょう。他者の脳みそとの出会いは自分の脳みそを豊かにしてくれます。学歴は必ずしも知性の裏付けにはならないので、心身ともに交わって脳みそ混ぜてみて、うん、面白いと思った相手を選べばいいんじゃないでしょうか。もちろん、家事はデフォルトで。

情報元リンク: ウートピ
結局、私たちが男に求める「知性」って何だ?【小島慶子のパイな人生】

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