妊活に男女の差はないとわかっていても、実際に妊娠・出産をする女性のほうが、焦ったり、ナーバスになってしまいがち。つい、自分ばかりが頑張っていると感じてしまうこともあるでしょう。
このたび、スマホでできる精子セルフチェック『Seem』(シーム)などを運営するリクルートライフスタイルと排卵日予測検査薬『ハイテスターH』などを販売する武田コンシューマーヘルスケアは、妊活に取り組む20代~40代の男女1030人を対象に、 「妊活ジェンダーギャップ調査」を実施。調査の結果、妊活に取り組む夫婦の間でストレスに感じる項目などにギャップがあることがわかりました。
4人に1人が「パートナーとうまく取り組めていない」
「現在、妊活をパートナーとの間でうまく取り組めていると感じますか?」と聞いたところ、男女合計で26.5%が「パートナーと妊活にうまく取り組めていない」と回答。約4人に1人が「パートナーとうまく取り組めていない」ことがわかりました。
*うまく取り組めている人=「うまく取り組めている」+「どちらかといえばうまく取り組めている」、うまく取り組めていない=「うまく取り組めていない」+「どちらかといえばうまく取り組めていない」
男女別に見てみると、「うまく取り組めていない」「どちらかといえばうまく取り組めていない」と回答した女性の割合は31.1%、男性の割合は22.0%でした。どちらかというと、女性の方が「うまく取り組めていない」と感じていることがわかりました。
妊活のきっかけは女性からが多数に
「妊活を希望したのはどちらから?」という質問では、「自分から」「どちらかといえば自分から」と答えたのは、女性が76.6%、男性が19.7%という結果になりました。
また、具体的な「妊活のきっかけ」を見てみると、男女ともに「年齢」に関する回答が多くなりました。特に女性では64.1%の人がきっかけになったと回答しています。また「パートナーに子供がほしいと言われたから」という回答は男性36.7%、女性15.0%で、21.7ポイントの差がつきました。妊活に対して、男性は比較的受け身の姿勢になっていると言えそうです。
男女でストレスの感じ方に差
「妊活においてストレスを感じることはありますか?」という質問では、「よくストレスを感じる」「たまにストレスを感じる」を合計して男性の60.0%、女性の70.5%が「ストレスを感じる」と回答しました。
「どんな時にストレスを感じますか?」具体的に聞くと、男女間にギャップが見られました。
女性が男性よりもストレスを感じる項目には、「この先妊娠できなかったらどうしようと感じるとき」「直近の周期で妊娠できなかったととき」など妊娠の当事者として感じるストレスのほか、「周囲の人が妊娠したとき」「身近な人以外の妊娠中の人を見たとき」など、他人との比較によるものが多くあがりました。
一方、男性が女性よりもストレスを感じる項目には、「パートナーが悲しんでいるとき」「自分にできることが何もないと感じるとき」「パートナーが積極的すぎると感じるとき」など、虚無感やパートナーの様子があがっています。
妊活をポジティブに進めるために
これらの調査結果を受けて、産婦人科医の宋 美玄先生は、「妊娠は最終的に女性の身体で起きることなので、女性のほうが高い当事者意識を持ち、具体的なアクションに対する意識も高く、また責任感も強いというのは、当然のことだと言えるかもしれません」と、ジェンダーギャップが起こってしまう理由について話します。
けれども、「妊娠は女性の身体だけではなく男性の精子があってできること。是非とも男性には、 “自分にできることをする”という姿勢で、妊活に積極的に参画してほしいと思います。もちろん実際に“妊娠する当事者”は女性ですが、“妊活の当事者”としては、男女は対等な立場だと思います」と妊活の当事者はふたり、一緒に向き合うことが大切だとコメントしました。
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情報元リンク: ウートピ
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