常温で保存可能な『乳児用液体ミルク』は、2016年の熊本地震ではフィンランドからの支援物資として配布され、また7月の西日本豪雨においても、岡山県倉敷市の要請を受けた東京都が救援物資として送り、注目を集めています。
2018年8月、厚生労働省は『乳児用液体ミルク』についての製造・販売の規格基準をまとめ、省令を改正。これにより、『乳児用液体ミルク』の国内製造が可能となりました。これを受けて、江崎グリコは、現在授乳中(0~12か月)の子を持つママ・パパ計1000人を対象に「乳児用液体ミルクに関する調査」を行いました。
調査の結果、認知度は約3割程度とまだ低いものの、製品情報を知った後の「使ってみたい」という声は全体の半数を超えたことがわかりました。
乳児用液体ミルクを知っていましたか?
まず、「あなたは、『乳児用液体ミルク』をご存知でしたか?」と聞くと、「ある程度知っている」が18.6%、「詳しく知っているが、使用したことはない」が7.6%、「詳しく知っており、使用している、又は使用したことがある」が5.1%と、認知度は約3割程度にとどまりました。
半数以上が使用してみたいと回答
また、「あなたは、『乳児用液体ミルク』を使用してみたいと思いますか?」という質問では、半数以上が「使用してみたい」と回答しました。調査を行なった江崎グリコによると、「特に、有職ママ(育休含む)では、約6割(57.1%)が使用意向ありと回答」したそうです。
みんなはどんな時に使ってみたいと考えてるの?
「乳児用液体ミルク」を使ってみたいシーンについて聞くと、『外出時に授乳するとき』が61.8%で最多となりました。次いで、「災害時などの緊急時」が49.6%、「夫や家族などに預けて授乳してもらうとき(自宅内/起床〜就寝時まで)」が41.0%となり、災害時の備蓄用から日常での使用まで幅広い期待が伺えました。
フィンランドでは9割の利用率
日本では解禁されたばかりの『乳児用液体ミルク』ですが、1970年代から普及しているフィンランドでは約9割が、スウェーデンでは約5割が利用しています。
<フィンランド・スウェーデンのパパママの声>
『液体ミルクなら夫でも授乳ができるので、夫が子どもたちを連れ出してくれる土曜日には、安心して自分の時間が持てます。』(5ヶ月と6歳の2児のママ)
『子育ての分担はママとパパで半々。パパが授乳するときは、家では粉ミルク、外出時は液体ミルクにすることが多いです。ミルクだとパパでも簡単に授乳することができます。』(3ヶ月男児のママ&パパ)
(出典:江崎グリコ調べ(2018年6月時点))
日々の育児シーンだけでなく、災害時に赤ちゃんの命を守ってくれるものとして期待が高まる『乳児用液体ミルク』の動向に今後も注目です。
【調査概要】
調査対象:現在授乳中(0~12か月)の授乳中の子を持つ人計1000名
(パパ:300名、専業主婦:350名、有職ママ(※育休を含む):350名)
調査日:2018年7月12日(木)~14日(土)
インターネット調査:全国
調査主体:江崎グリコ株式会社
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情報元リンク: ウートピ
災害時やお出かけに。お湯がなくても使える『乳児用液体ミルク』を知っていますか?