平成もあと3カ月あまり。去年あたりから「平成最後の〜」という言葉がいたるところで聞かれます。
下着はファッションのように人の目に触れるものではありませんが、女性の肌に直接まとうものであるからか、女性のマインドと深く結びつき、それは時代の移り変わりと深く連動しているようです。
今回は、そんな平成30年間のブラジャーの変遷をざっくりと振り返りつつ、今なお愛されている銘品ブラジャーを紹介したいと思います。
平成元(1989)年はまさにバブルまっただ中。今から考えると信じられないお金の使い方やエピソードがたびたび登場しますが、バブル時代にちょうど社会に出た私から見ても、平野ノラさんのバブリーネタやバブリーキャラは決してデフォルメではなく、ああいう人たちは確かに実在していました(笑)。
平成3(1991)年にバブル経済は崩壊しますが、女性たちのバワーは衰えませんでした。ジュュリアナ東京のお立ち台で躍るボディコンの女性たちはその象徴。
まだまだバブル景気の余韻が残る時代に一大ブームとなったのが、寄せて上げる“谷間メイク”のブラジャー。その代表が平成4(1992)年発売のワコール「グッドアップブラ」や平成6年発売のトリンプ「天使のブラ」。インポートでも「ワンダーブラ」「ウルトラブラ」「デヴェ」「コレール」などのブラジャーが大ヒットしました。
その後、平成8(1996)年頃になると“チビT”ブームもあり、カップの表面がつるんとしたモールドカップのTシャツブラが浸透します。
90年代が終わり、“ミレニアム・イヤー”に沸いた平成12(2000年)年になると、谷間重視からバストメイクのあり方は多様化し、それぞれの “美胸メイク”の時代へ。中でも平成22(2010)年に発売されたワコール「リボンブラ」は、その“美胸メイク”の集大成とも言える、今に続くロングセラーです。
東日本大震災が起こった平成23(2011)年を過ぎる頃になるとヘルシー志向が強くなり、ランニングブームやヨガブームが到来。ブラジャーにも快適性が求められるようになり、平成24(2012)年発売のピーチ・ジョン「ワークブラ」や平成25(2013)年発売のトリンプ「スロギー ゼロフィール」などがヒットします。
そして今は、平成にヒットしたブラジャーがすべてそろい、自分の体やライフスタイルに合ったあらゆる選択が可能に。ありのままの体を愛し、トレンドや「他人がどう思うか?」ではなく、 “私がなりたいバスト”に合わせてブラジャーを選べる時代になったと言えそうです。
Contents
今年で25周年「天使のブラ」は、時代に合わせて進化
“谷間メイク”ブラジャーの代表とも言える「天使のブラ」は平成6年にデビュー。ユーザーのさまざまな要望やリクエストに応えながら今も進化を続け、今年で25周年を迎えます。今年の春夏の新製品は、デコルテ部分にハリ感を持たせ、ふっくらとしたバストラインに。デザインは水面に浮かぶ花の美しさを表現。シアーなフラワーレースで透け感を楽しむような表現になっています。
天使のブラ 5900円/トリンプ・インターナショナル・ジャパン
魅惑的なデコルテを演出するリフトアップブラ
1904年にフランスで考案された「コレール」のブラジャーは、まるで手でバストを持ち上げたようなシルエットになることから、リフトアップブラの代表とされ、1990年代に大人気に。バストをリフトアップすることで生まれる、ふっくらとした魅惑的なデコルテは女性の魅力を間違いなく格上げ。このブラジャーのパターンでしか実現できない、その優れたバストメイク力は今も多くの女性に支持されています。
ブラジャー11000円〜/コレール(パリスインターナショナル)
着やせシルエットをつくる最新「リボンブラ」
平成22年1月にデビューした「リボンブラ」も、確かなバストメイク力はそのままで女性たちの声に応えながらバリエーションを展開しています。これは脇を高くすることでサイドをすっきりさせ、着やせシルエットを実現するというもの。脇のお肉が気になり出した大人世代におすすめです。朝の谷間がずっと続く「朝の谷間、ながもち、リボンブラ」は5〜6月に新製品が登場予定なので、こちらも要チェック!
脇すっきり、胸ふっくら、リボンブラ5900円〜/ワコール
働く女性の味方として平成24年に登場「ワークブラ」
美胸シルエットを作りながら着け心地は楽、という今のブラジャーの主流をいち早く実現していたのが、この「ワークブラ」。ブラ全体に非常に伸びのよいストレッチジャージーをかぶせ、下辺を縫い合わせない「セパレートレイヤー構造」が、そのストレスフリーな着け心地の秘密。着用してみれば、シリーズ累計300万枚以上を売り上げたその実力に納得するはず。
ワークブラ2480円/ピーチ・ジョン *写真の新色は2月27日発売
ハーフトップ戦国時代の幕開け「スロギー ゼロフィール」
『きもちよすぎスロギー』のキャッチコピーでおなじみ。伸縮性の高い生地を使い、接着して作り上げる「スロギー ゼロフィール」。まるで着けていないかのような着用感の下着は、平成25年に発売されると瞬く間に大ヒット。リラックスタイムだけでなく、ヨガやピラティスなどのときに愛用する人も。この接着技術によるハーフトップは他ブランドからも続々と発売され、今や“ハーフトップ戦国時代”と言われるほどになりました。
ベーシックタイプ2800円〜、ウルトラヒップ ボーイズレングス1600円/スロギー ゼロフィール(トリンプ・インターナショナル・ジャパン)
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谷間メイクから楽ちんブラまで…今も愛される平成ブラジャー5選