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国も時代も違うけど…「これって私のこと?」心のフックに引っかかる映画4選

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「自分らしく生きたい」というのは、国や時代が違っても、きっと誰もが抱く思い。映画から「こんな生き方があるんだ」と勇気や希望をもらうことも……。

映画館が通常営業に戻りつつあるこの秋、女性の生き方を考える注目作品がめじろ押し。「これは、私の物語だ」と心のフックに引っかかる新作を4本、ご紹介します。(映画ライター・新田理恵)

自分の人生を生きたいだけなのに…。女性の生きづらさを可視化『82年生まれ、キム・ジヨン』

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「これは私の物語だ」。女性たちの共感を呼んで日本でも社会現象となった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』が映画になり、話題を呼んでいる。

仕事を辞めて子育てと家事に専念しているキム・ジヨンは、夫デヒョンと娘の3人で暮らしている。常に妻であり、母であるジヨン。次第に精神のバランスを崩していく彼女の現在と過去を行き来しながら、女性が遭遇する理不尽やモヤモヤを浮かび上がらせていく。

原作は、「そうそう、私もこんな経験した」と女性たちに共感を持って迎えられた一方で、「全然響かなかった」という人や、「韓国って遅れてるのね」と“対岸の火事”のように見る人も少なからずいた。生きてきた環境、経験で受け止め方が大きく変わる。女性にもいろいろなタイプがいる。そんな当たり前のことを可視化してくれたという意味でも、意義のある小説だったと思う。

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映画版(キム・ドヨン監督)は、そんな小説の映像化というよりも、意思を引き継いだ別作品と言うほうがいいかもしれない。ジヨンを取り巻く環境が映像化することでより具体的に示されているし、何より、原作では顔の見えない存在だった夫が存在感を増している点が映画版の特徴。ジヨンを理解しようと苦しみ、会社という足かせからも逃れられない優しい夫。それを人気俳優のコン・ユが演じていることで夫の好感度が上がり、主人公の苦しみが薄まったという批判的な意見もある。

でも、そこは大丈夫。……いや、大丈夫というか、たとえコン・ユが夫になっても、ジヨンが救われるわけではないから。

社会が変わらなければ、何も変わらない。でも、まずは2人で何ができるだろう? ――この映画は、そんな前向きな疑問を投げかける。賛否両論に分かれても、話し合いのきっかけになれば、この映画はすでに大成功ではないだろうか。

新宿ピカデリーほか全国公開中
配給:クロックワークス 公式サイト 
(C)2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

誰の付属物でもない。ただ、自分を表現したいだけ。『パピチャ 未来へのランウェイ』

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社会総出で女性の自由を殺しにくる国もある。内戦というより直接的な命の危機にさらされながら、自由を追い求める女性の姿を描いた映画が『パピチャ 未来へのランウェイ』(ムニア・メドゥール監督)だ。

舞台は、イスラム原理主義が台頭していた1990年代のアルジェリア。ファッションデザイナーを夢見て、夢中でデザイン画を描く大学生のネジュマは、「女性の正しい服装」としてヒジャブの着用を強制するポスターが町中に貼られる状況の中、大学の寮内でファッションショーを開催しようと準備を進める。

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自分が好きな服を着たい。寮を抜け出して、楽しいところで遊びたい。尊厳を踏みにじられたら、もちろんNOと言ってやりたい――。若い女性なら誰もが抱き得る願望も、「女は男の所有物であり、男に守られるべき存在」と信じられている社会では、恥ずべき考えとして白い目で見られ、攻撃の対象にされてしまう。

ただ、好きなことをして輝きたいネジュマが、思い通り振る舞うのは、国によってはこんなにも苦しく、死の危険さえ伴うものなのか……と驚愕(きょうがく)する。

劇中でネジュマが出席している大学の授業のテーマが「個人と社会」だという設定も何か示唆的。

10月30(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
配給:クロックワークス 公式サイト 
(C)2019 HIGH SEA PRODUCTION – THE INK CONNECTION – TAYDA FILM – SCOPE PICTURES – TRIBUS P FILMS – JOUR2FETE – CREAMINAL – CALESON – CADC

世の中に迎合しない私は、変人ですか?『スパイの妻』

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同じく社会の狂乱にあらがう個人を、映画を通して描こうと試みているのが、今年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した日本映画『スパイの妻』だ。

太平洋戦争開戦前夜の神戸。貿易会社を経営する優作(高橋一生さん)は、ある国家機密を入手する。危険を顧みず、真実を世界に伝えようとする夫と、その信念を共有しようとする妻。2人はある決断をするが……。

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妻・聡子(蒼井優さん)は感受性豊かで、自分の気持ちに正直に、信念のまま行動する女性だ。愛する夫が疑わしい動きをすれば真相を暴かずにいられず、信じられる正義を見つければそれに従う。しかし、舞台は人権が踏みにじられていた戦時下の日本。狂乱の波に飲みこまれた社会は聡子を否定する。その歪(ゆが)んだ世界を、自身の傑作ホラー『CURE』を彷彿(ほうふつ)とさせるテイストで黒澤清監督がひんやりとあぶり出す。

クラシカルで美しい夫婦愛の物語だと思って劇場に行くとガツンと一発食らう、いろいろな意味で心震える作品だ。

10月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ビターズ・エンド 公式サイト 

他の誰かに期待してしまう。自分の希望も分からないのに。『私たちの青春、台湾』

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アジアで初めて同性婚が合法化され、女性の蔡英文総統がトップに立ち、新型コロナウイルス感染症対策で大成功をおさめ、トランスジェンダーを公表する若きデジタル担当大臣のオードリー・タンがスポットライトを浴びる台湾。そんな台湾で2014年に起きた社会運動「ひまわり学生運動」のリーダーたちを追ったドキュメンタリー映画が『私たちの青春、台湾』だ。

リーダーたちの素顔もさることながら、カメラを回す傅楡(フー・ユー)監督の立ち位置が興味深い。社会運動に対して懐疑的な気持ちも抱きつつ、台湾を変えようと奔走する若者たちを一歩引いた所から観察する。「もしかして彼らが世の中を変えてくれるのかも……」と期待を持ってカメラを回し続けるが、事態は予想外の展開へ……。

勝手に他人に期待し、結果が得られないと傷つき、涙を流す傅監督。なぜなら、彼女自身も何を描きたいのか見えていないから。「自分に何ができるのか?」を問い続ける焦りがセルフドキュメンタリーのように収められていて、等身大の女性の成長記録としても興味深い。

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10月31日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
配給:太秦 公式サイト
(C) 7th Day Film All rights reserved

映画と一緒に読みたい! 傅楡監督の著書も発売

この『私たちの青春、台湾』で、2018 年に台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨ドキュメンタリー賞を手にした傅監督。受賞スピーチで「いつか我々の国が真に独立した存在としてみなされることが、一台湾人としての最大の願い」という旨の発言をしたことで中国からの出席者の大反発を招き、授賞式後のディナーパーティーへのボイコットや、翌年以降の中国作品の金馬奨出品を見送る事態につながった。

傅楡監督

傅楡監督

このほか、さまざまな騒動を経て、現在は喪失感の中にあるという。そんな彼女の心情の変化を読み解くカギになる著書『映画監督・傅楡、そして台湾の、等身大の物語』の日本語訳も10月23日(金)に発売される。(五月書房新社、1,800円+税)

わたしの青春、台湾書影FIX

情報元リンク: ウートピ
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