国内最大級の文房具の祭典「文具女子博トーキョー2026」が有明GYM-EX(東京都江東区)で6月11日(木)〜14日(日)に開催されるのを前に6月10日、メディア向けの内覧会が行われました。各出店ブースの目玉商品や人気商品のほか、出店メーカーの担当者に今年の文房具の動向について伺いました。
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文具女子博って?
文具女子博は2017年にスタートした日本最大級の文具の祭典。累計来場者数は80万人を突破しています。開催テーマは「今日、どれにする?文具コーデ」で、今回は初の夏開催ということで海の家やヤシの木など会場はバケーションムードに。ゲームなどの企画やフォトスポットなども用意されています。
ゆるく楽しむ? 広がるライフログ文化
今回の文具女子博でまず目立ったのは、手帳やノートを自由にカスタマイズして楽しむ「ライフログ」需要の高まりです。
ジャーナリングや日々の出来事をノートに記録する「ライフログ」は、コロナ禍をきっかけにすっかり定着しました。文具女子博事務局の大山真央さん(日販セグモ)によると、近年はそうした需要を背景に、メーカー各社が自由度の高いスタンプやシール、デコレーションアイテムを数多く展開しているといいます。
「しっかり書き込むというより、自分なりにカスタマイズして手軽に記録できる商品が増えています。スタンプも枠だけのものなど、自分でアレンジできるタイプが人気です」(文具女子博事務局)
文具女子博だけで入手可能な、1番ちいさなライフログジャーナル「プチログジャーナル」(クツワ)
「ベアソムとナギ」のスタンプ
こうした傾向はメーカー側も実感しています。「ミドリ」を展開するデザインフィルでは、誰でも簡単に「ゆるく楽しく」日々の記録ができる「ゆるログ」シリーズを展開。
手書きを楽しみたいものの、「一からページをデザインしたりイラストを描いたりするのはハードルが高い」と感じる人も少なくありません。同シリーズはシールを貼ったり一言を書き込んだりするだけで手軽にページを彩ることができるのが特徴です。
同社の深澤史さん(マーケティング部)は「手書きを楽しむ人は年々増えている印象があります。若い方の間でも手書きを楽しむ人が増えてきています」と話します。
「ゆるログ」と水性ペンで書けるシール。イラストが書かれているのでシールなどとあわせてゆるくライフログが書ける。(デザインフィル)
「ゆるログ ロールシール」「普通のシールじゃ数が足りない!」という人に向けてたっぷり入っている。(デザインフィル)
ライフログ文化の広がりを背景に、スタンプやシールなど関連アイテムも進化を続けています。会場内でもこうした商品を扱うブースには多くの来場者が集まり、手帳やノートを自分らしくカスタマイズして楽しむスタイルが定着していることを感じさせました。
シールにスタンプ、バイキング形式も人気 「選ぶ楽しさ」が文具女子博の醍醐味に
シールといえば、昨年夏頃から「平成女子」のキーワードとともに爆発的に流行った「ボンボンドロップシール」(クーリア)に代表される立体シール人気を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
文具女子博事務局の大山さんによると、シール人気はここ数年続く大きなトレンドのひとつ。先述のライフログや手帳デコレーションの広がりを背景に、自分だけのページを作るためのシールやスタンプへの需要が高まっているといいます。
「ボンボンドロップシール自体は文具女子博発のブームというわけではありませんが、シール人気そのものは続いています。その流れでシール専門店の売り上げも伸びています」(大山さん)
「きゅるるんシール」のセット(BGM)
会場内でもシールを扱うブースには多くの来場者が集まり、整理券を配布を配るほど。長く続くシールブームの根強さを感じさせました。
シール人気は商品だけにとどまりません。会場内ではSNSの公式アカウントをフォローした来場者にオリジナルステッカーやシールを配布するメーカーも多く、限定デザインのノベルティを集めながらブースを巡る来場者の姿も見られました。
また、会場では好きな商品を選んで組み合わせる「バイキング形式」の企画も各所で見られました。
デザインフィルのブースでは、30種類以上の手帳用シールの中から好きな8種類を選べる「シールバイキング」を実施。さらに、同社オリジナルの紙を試せる「紙のバイキング」も展開しており、来場者は紙の質感や書き心地の違いを楽しみながら商品を選んでいました。
30種類以上の手帳用シールの中から好きな8種類を選べる「シールバイキング」。通常は1枚で売っているシールを半分にしてバイキング形式で販売している(デザインフィル)
星燈社のコーナー
「箱入りひとこと箋」の詰め放題(meriBUN)
「好きなものを少しずつ選びたいという方が増えています。ガチャもそうですが、イベントならではの体験を楽しみたいというニーズが強いですね」(大山さん)
ガチャ企画やワークショップなども充実しており、文具女子博は単に商品を購入する場ではなく、選ぶ過程や体験そのものを楽しんでいるのが印象的でした。
ガチャコーナーも充実(星燈社)
商品の購入で引けるガラガラくじ
クリームソーダはもはや定番 レトロ・喫茶店ブームも継続
会場内を見渡すと、クリームソーダや喫茶店をモチーフにした商品を数多く見かけました。大山さんによると、クリームソーダは文具女子博ではすでに定番の人気モチーフなのだそうです。
「昭和レトロブームの流れもあって定番になりました。クリームソーダはずっと人気ですね」
会場のあちこちで見かけたクリームソーダモチーフ(古川紙工)
そのほか、パンダをはじめとする動物モチーフも人気だといいます。
どこか懐かしさを感じさせるレトロなデザインや喫茶店文化を思わせるモチーフは、今年も多くのメーカーが取り入れていました。平成レトロや昭和レトロへの関心が高まるなか、文具の世界でも「懐かしくてかわいい」デザインは引き続き支持を集めているようです。
レトロと言えば、光村書店の「平成時代の小学校国語教科書のクリアファイル」も。今後は昭和時代シリーズも発売予定とのこと。
小さくてかわいい「持ち歩く文具」が人気
もうひとつのキーワードが「おでかけ文具習慣」「持ち歩ける文具」です。
コロナ禍をきっかけに広がったライフログ文化は、これまで自宅で自分だけの時間を楽しむイメージが強いものでした。しかし近年は、お気に入りの文具と一緒に出かけ、その日の気分や出来事を持ち歩きながら楽しむスタイルにも注目が集まっています。
手帳などで知られるダイゴーでも、ケースに収納して持ち歩けるミニメモや付箋が好調です。
同社担当者によると、特に小型サイズのメモ帳は「小さいからかわいい」という理由に加え、買い物リストやToDo管理など実用面でも支持されているとのこと。
「スマホにもメモ機能はありますが、意外と見返さないという人も多いんです。日常のちょっとしたことは紙に書く方が便利だという声もあります」
会場ではミニメモのほか、小型のID・パスワード管理ノートなども人気を集めていました。
人気を集めていたID・パスワードブック(ダイゴー)
また、ノートや手帳に取り付けるアクリルチャームも注目アイテムのひとつ。来場者が自分好みに文具をコーディネートできるよう、多彩なデザインが用意されています。
「小さくてかわいいものは、文具女子博では特によく動きます」(ダイゴー担当者)
手帳やノートを単なる筆記具ではなく、自分らしさを表現するアイテムとして楽しむスタイルが広がっているようです。
手のひらサイズで持ち歩けるプチログジャーナル(クツワ)
「文具女子博トーキョー2026」
「文具女子博トーキョー2026」は6月11日(木)〜14日(日)まで、有明GYM-EX(東京都江東区有明1-10-1)で開催。開催時間は11日(木)・13日(土)が9時30分〜16時30分(最終入場16時)、12日(金)・14日(日)が9時30分〜16時(最終入場15時30分)。
入場料は11日(木)・12日(金)が990円、13日(土)・14日(日)が1190円(税込、システム利用料・発券手数料別)。入場には事前にチケットの購入が必要で、当日券の販売はありません。
チケットの詳細は公式サイト(https://bungujoshi.com/)をご確認ください。チケットは定員に達し次第販売終了。

(取材・文:ウートピ編集部)
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情報元リンク: ウートピ
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