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コロナ禍で見えてきた「企業と従業員の関係希薄化」 企業が意識したい「WLV」とは?

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“働く人のライフスタイルを豊かにする”をミッション・ステートメントに社会課題の解決に取り組む株式会社OKANは、全国の20~50代の働く男女3760人を対象に“withコロナで変化する「働くこと」に関する調査”を実施。

調査の結果、「企業と従業員の関係性」において、「会社と良い関係を築けていない」と回答した人が全体の半数を超えたことがわかりました。調査結果とOKANによる考察を紹介します。

会社と良い関係を築けていないが半数超

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「コロナ禍において”会社と良い関係を築けているか”」という質問に対し、「いいえ」の回答が51.7%と全体の半数を上回る結果となり、約2人に1人が会社との関係性に何らかの問題を抱えていることが明らかになりました。

また、この調査データの年代別内訳を見てみると、回答対象である20〜50代のうち「いいえ」の回答割合が最も多かった年代は40代で全体の55.2%だったそうです。

会社に期待することが増えた?

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「コロナ禍において”会社に期待することが増えたか”」という質問に対し、「いいえ」の回答は全体で75.4%でした。年代別にみると、「はい」と回答している人は年代が上がるにつれ割合が低くなり、年代が高い従業員ほど「会社へ期待することが増えた」と回答する従業員の割合が減少している傾向がありました。

特に20代と比較して30代が-6.4ポイントと、最も割合が大幅に減少していました。

会社へ愛着が湧く理由

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「コロナ禍で”自社に対して愛着は高まったか”」という質問では、「いいえ」の回答は全体の72.0%でした。

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会社への愛着が湧く理由について、「特になし」が全体の3割を超え「良好な人間関係」「やりがい」を上回り全体で最も多い回答となりました。

調査を行なったOKANはこの結果について「『特になし』の回答についてはその会社で働き続けたい理由が”ない”、あるいは”わからない“と感じている、とも考えられる」と考察しています。

働く上で大事にしたい価値観

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「コロナ禍において現状課題を抱えている価値観」について、1位は「良好な人間関係」で約31.3%でした。次いで「やりがい」が24.4%、「業務量と時間的負担」が20.9%となりました。

1位の「良好な人間関係」については、「失われることで離職を考える価値観」「働くことで最も大切にしたい価値観」のランキングでも同様に1位に入りました。

従業員が求める福利厚生ランキング

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従業員が求める福利厚生ランキングの性・年代別では、「特別休暇」や「慶弔支援」など生活への支援が上位にランクインしました。
40代男性の1位は「ファミリーサポート」で自身の家庭への支援要望の割合が高い結果に。また女性全体・40代以降の男性は人間ドッグやセミナー、運動・食事支援などの「ヘルスケアサポート」がランクインしていて、健康への関心もうかがえました。

20代女性は3位に「子育て支援」4位に「ヘルスケアサポート」がランクイン。早い段階から今後のライフステージの変化の中で必要な福利厚生を意識し、「働き続けられる」環境かどうかを重要視している傾向が見られました。

OKANは「それぞれのライフステージによって重要な価値観が変わり、求める福利厚生の順位が変動しているといえる」と考察を述べています。

互いの価値観のすり合わせを

調査を行なったOKANは、これらの調査結果を踏まえ以下のように総括を述べました。

本調査は、コロナ禍における働く人々の価値観の変化について実態を調査し必要な支援を明確にすることで、企業の意識・行動の変容を促進することを目的に実施いたしました。

会社に愛着が湧く理由ついて、「特になし」の回答が全体の3割を超えています。これはその会社で働き続けたい理由が”ない”、あるいは”わからない“と感じている、とも考えられます

従業員が求める福利厚生については、従業員の生活に深く関わる要素が上位となっています。そのような福利厚生を求めているということは、前提として個人の生活の状況を理解してほしい、という気持ちがあらわれていると言えそうです。

企業と従業員の関係性を考える上で、お互いの価値観のすり合わせは必須条件です。

(性・年代別の)従業員が求める福利厚生ランキングからも読み取れるように、従業員の価値観はライフステージなどその時々によって変化します。採用時面接や入社時の面談だけではなく、定期的に実施する必要があります。

「この会社で働き続けたい」と思う理由を見出してもらう為に、従業員自身が大切にしたいと思う価値観『ワーク・ライフ・バリュー・(WLV)』を自覚できるような機会を提供する。そして、企業の理念や方針と一致しているか定期的に企業の価値観とすり合わせ、企業として大切にしたい価値観に合致したものに投資・支援をしていくことが従業員と企業の関係性を考える上で重要であるといえます。


■調査概要
調査名: “withコロナで変化する「働くこと」に関する調査”
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年8月
調査対象:全国20~50代働く男女 計3,760名

情報元リンク: ウートピ
コロナ禍で見えてきた「企業と従業員の関係希薄化」 企業が意識したい「WLV」とは?

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