外出や移動が制限され、いつまでこの状況が続くのかと不安になる日が続きます。こんなときだからこそ、また自由に旅ができるようになったら、次はどこへ行こうかと思いを馳せてみませんか?
雄大な自然に心を掴まれる、西オーストラリア州の10の絶景ポイントを紹介します。
Contents
1. ヒリアー湖
西オーストラリアにはいくつものピンクレイクが存在します。州都パースか720kmほど南東に位置するエスペランスの沖にあるミドル島のヒリアー湖もそのひとつ。湖面がピンク色に見えるのは、水中の藻が太陽光の影響を受けるためといわれ、天候によってはパープルやシルバーに見えることもあります。ミドル島への上陸は許可が必要ですが、エスペランス発のセスナ機で上空から眺めることができます。
2. ラッキーベイ
南極海に面するエスペランスの周辺には、世界中の海好きの人々が憧れる、青く輝く透明度の高い海と、真っ白なパウダーサンドのビーチが点在しています。数ある美しいビーチの中でも特に人気が高いのが、エスペランスから50kmほどにあるラッキーベイです。浜から沖に向かってグラデーションのように変化する青い海と、歩くたびにキュキュッと音がする、真っ白な鳴き砂のビーチは感動的な美しさです。さらに、オーストラリアでも珍しい野生のカンガルーが遊びに来るビーチでもあります。10月から11月には、周辺にワイルドフラワーが咲き、さらなる絶景が楽しめます。
3. ピナクルズ
パースから北へ約250kmに位置するナンバン国立公園は、ピナクルズの奇岩群で有名です。荒涼とした金色の砂漠に、何千もの石柱が林立する、まるで異世界のような不思議な光景が広がります。太古の昔、海だったこの地に、砕けた貝殻や砂などが堆積して石灰石層を造り、何千年もかけて堆積と浸食を繰り返して形成されたピナクルズ。ひとつひとつ形状が異なり、風化は今も続いています。最も美しいのは、周囲がオレンジ色に染まる夕暮れ時で、神秘的な風景を造り出します。
4. ウェーブロック
パースの東約350kmにある小さな街、ハイデンの郊外に位置するウェーブロックは、長さ約110m高さ約15mという巨大な花崗岩(かこうがん)の一枚岩です。まるで押し寄せる巨大な波が一瞬で固まったかのような形は、先史以来、途方もなく長い歳月をかけて侵食され形成されたものです。
5. カルバリー国立公園
ピナクルズから北へ約370kmに位置するカルバリー国立公園は、内陸から約600kmを経てインド洋へ注ぐ、マーチソン川の侵食により形成された壮大な渓谷です。赤い地層がむき出しになった峡谷や、ブッシュが生い茂る大地など、ダイナミックな景観が広がります。岩に縁取られた自然の窓ネイチャーズウィンドウ(ザ・ループ)から眺めるマーチソン川と、遥かに広がる赤い大地は迫力満点です。7月から11月には、ゴツゴツとした赤い大地に約800種類のワイルドフラワーが咲き、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
6.バングルバングル
ハチの巣のような奇岩が山脈状に連なるバングルバングルは、西オーストラリアの北東部、キンバリー地域に位置するパヌルル国立公園にあります。世界遺産に登録されるこの奇岩群は1983年に映像の撮影クルーにより世界に紹介されるまで、先住民族などわずかな人にしか知られていない秘境でした。オレンジと茶色の縞模様を持つドーム型の砂岩は、約3億3千万年前から堆積・隆起し、2千万年をかけて侵食されてできたといわれています。また、国立公園内にはカテドラル渓谷やピッカニニークリークなど、自然の神秘が体感できる見どころもあります。ヘリコプターやセスナ機の遊覧飛行や、地元先住民族のガイドで遺跡をめぐるトレッキング、自然の景観を活かした国立公園内の宿泊施設に滞在など、多彩な方法で壮大な景色が堪能できます。
7. ニンガルーリーフ
美しい海に多様な海洋生物が生息する、世界遺産ニンガルーコーストの海域内にニンガルーリーフはあります。沿岸は長さ約260kmにおよび、ターコイズブルーの海には200種類以上の色とりどりのサンゴや、500種以上の魚たちが生息しています。年間を通じてマンタやウミガメなど海の生物を触れ合うことができ、3月中旬から7月にかけては、世界最大の魚、ジンベイザメが多数やってきて一緒に泳ぐ遊泳体験が人気です。また、7月からはザトウクジラとともに遊泳するという、世界でも珍しい貴重な体験もできます。
8. シャークベイ
1991年に世界遺産に登録されたシャークベイは、パース北約850km、インド洋に複雑に突き出たペロン半島の中間あたりにあります。点在する島々、深く切り込んだ湾やいくつもの入江をもつこのエリアは、海洋生物の宝庫として知られ、世界最大のジュゴンの生息地です。また、世界最古の生物といわれるストロマトライトを見ることもできます。
9. マウントオーガスタス
世界最大の一枚岩、マウントオーガスタスが今の姿になったのは地殻変動などにより9億年以上前に遡るといわれています。岩の長さは約8km、標高715mと、ウルル(エアーズロック)の2倍以上の大きさで、岩というよりもほぼ山のような大きさです。足に自信のある方は頂上まで往復約12km、約6時間のトレイルコースがおすすめです。また、マウントオーガスタスの北側にあるエミューヒル・ルックアウトからは全景を眺めることができ、夕暮れ時に刻々と色を変える岩肌は必見です。7月初旬からは、周辺に、誇大な猫ジャラシのようなピンクのマラマラが一面に咲き、赤い大地を華やかに彩ります。
10. カリジニ国立公園
パースから北東へ約1400km、広大なアウトバックに位置するカリジニ国立公園。地殻変動や侵食など25億年にわたる地球の営みが造り上げた急峻な峡谷や断崖など、圧巻の景色が広がります。崖上に位置するオクサー展望台からは、大地にぱっくりと口を開けた岩肌と、深い谷底の雄大な光景が迫ってきます。渓谷には水遊びもできる滝や天然のプールがあり、公園内で唯一、年間を通して水が流れるデイルズ渓谷のフォーテスキュー滝では、滝つぼに自然の淡水プールがあります。深い谷底へ降りていくことから「地球の中心への旅」と呼ばれるハンコック渓谷では、狭い洞窟の先に幻想的なカーミッツプールが出現し、まるで別世界のような美しい光景が楽しめます。
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画像提供:西オーストラリア州政府観光局
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情報元リンク: ウートピ
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