新型コロナウイルスの影響で在宅勤務や外出自粛が推奨され、夫婦一緒に過ごす時間が増えた人は多いはず。
そんななか、「コロナ離婚」という言葉も耳にするようになりました。外出自粛で家事や育児の分担、働き方などをめぐって価値観のズレが生じ、夫婦の危機になっているというのです。
しかし、一方では夫婦関係にポジティブな変化があったという家庭も。今回は、20代〜30代の既婚男女に「コロナ禍で夫婦愛が深まった理由」を聞きました。
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暇を持て余した結果、セックスレスが解消された
(28歳 / 小売・サービス業 / 男性 / 夫婦+子ども1人)
僕は平日休みで早番遅番を行ったり来たりするシフト勤務。妻は土日休みなので、スケジュールがまったく合わず、そもそも以前は夫婦の時間がほとんどありませんでした。
僕が勤務する商業施設が、新型コロナウイルスの影響で休館となり、久々に一緒に過ごすように。子どもが寝たあと、夫婦の夜時間を持て余して晩酌。お酒の勢いもあり「しとく?」の空気で、2年ぶりに夫婦の営みが発生いたしました。
これまでは照れくさかったし、仕事と(夫婦で育児しているものの休暇が合わないため)ワンオペ育児に疲れてクタクタですぐ寝たい……って感じだったのですが、夫婦関係が再構築できました。不謹慎ですが、良い機会でした。
家では寡黙な夫がオンライン会議で頑張っていて見直した
(33歳 / WEB系 / 女性 / 夫婦+子ども1人)
夫婦ともにWEB系の仕事をしています。お互い在宅勤務となり、オンライン会議の様子も筒抜け。普段は寡黙な夫ですが、きちんと発言してコミュニケーションをとっているのがわかりました。
話の詳細まではもちろん聞かないようにしていますが「社会人としてちゃんとONモード頑張ってるなあ」「明らかに若い人に対しても、全部敬語なんだな」「声に抑揚をつけて感情を出そうとしているな」などなど、こちらも色々感じとることができる要素も多く、なんだか微笑ましい気分に。
これまでは「この人、全然喋らないな……」「リアクション薄いな……」と、やや物足りなく思っていしまう部分もあったけれど、「仕事で気を張っているからこそ、家では素のままでリラックスしているのかな?」と思えるようになりました。
夫への感謝があふれ、夫婦仲が好転した
(34歳 / 自営業 / 女性 / 夫婦+子ども2人)
夫は飲食店勤務の料理人、私は自営業。新型コロナウイルスの影響もあり、夫のお店が自粛営業となりました。2カ月以上、シフトが激減。幸い、給与は支払われたものの、基本的に自宅待機となりました。期間限定ですが「働く妻と専業主夫」状態に。
洗濯ひとつにしても、仕分けや畳み方が丁寧な夫。また、料理もプロだから3食完璧に作ってくれます。私が家事育児をしていたときよりも、圧倒的に家が整うし、生活水準が一気に上がりました。
そのうちに「そろそろ買い物行ったら?」とか「ご飯まだなの?」と夫に声をかけてしまう自分が出てきたんです。家事をしてもらうことが「当たり前」という感覚になっていたことに気がついて、ゾッとしました。「激務で家事育児しない夫と専業主婦」みたいなコラムをネットニュースで読んで、「この夫、ダメだな〜!」と怒りを感じていたはずなのに、いつの間にか自分がそうなっていたんです。
この矛盾に気がついてから、きちんと夫に感謝を伝え、彼の精神をケアするようになりました。夫婦のコミュニケーションが丁寧になり、以前より仲が深まりました。夫の素晴らしさを再確認し「もしも私が死んだとしても、この夫になら安心して子どもを預けられるな」と思えるようになりました。
自宅勤務で社内恋愛気分!
(31歳 / マスコミ / 女性 / 夫婦+子ども1人)
新型コロナウイルスの影響で、会社員の夫も2月から完全在宅勤務になりました。私もフリーランスで在宅勤務が多かったので、ほぼ24時間、毎日一緒にいる生活が始まりました。
夫婦で育児をしながら自宅で働くとなると、彼の仕事ぶりを目にすることになります。仕事モードになったときの夫の集中力はすごいです。社内外のオンラインミーティングの様子や、後輩への指示出しが聞こえてくるのですが、気持ちが良いくらい要領が良い。ONモードの姿を間近で見る機会がなかなかなかったので、「ちゃんと仕事している! 格好いいな!」と惚れ直しました。なんだか、社内恋愛気分です。
そして、きちんと家事も協力してくれるのもうれしいです。手の込んだ夕食を作ってくれる時もあれば、「疲れているから出前にしようか」と提案してくれる時もある。ゴミ捨てや草木の水やり、ガスコンロや風呂掃除など細かい家事も、隙間時間を見つけてこなしてくれます。こちらが言わなくても自分ができる範囲のことをやってくれるんですよね。完璧を求めず、かと言って放置するわけでもない。そのバランスも心地良いなと思います。生活を共にするパートナーとして、彼のことがさらに好きになりました。
関係を見直すきっかけに
セックスレスの解消や普段見られない仕事中の姿に惚れ直すなど、改めてパートナーの魅力に気づいたという声が寄せられました。この先、いつまでコロナウイルスの脅威が続くのかわかりません。不安定な世の中だからこそパートナーの態度にも一喜一憂してしまいがちですが、関係を見直すチャンスなのかもしれません。
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情報元リンク: ウートピ
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