美容・健康の最新記事

「キャリアブランクは“空白”じゃない」数年のブレイクを経て見えた働き方【ママたちの復帰ストーリー】

投稿日:

(PCのみ)投稿ページタイトル下




「復職したいけれど、自信がない」「長くキャリアから離れていた自分を、企業はどう見るんだろう?」

出産や子育て、家族の転勤などによるキャリアの中断。「もう一度働きたい」と思ったときに、その一歩を踏み出すのが不安な女性は多いのではないでしょうか。

そんな女性たちに向けたイベント「ママたちの復帰ストーリー」トークセッション(マムズネットワーク・アジア主催)が東京都内で開催されました。ゲストに長期の育児によるキャリアブレイクを経て復職した2人の女性をパネリストとして迎えて、参加者とともに体験談を語り合いました。

<モデレーター・パネリスト>

モデレーター

佐藤笑美里さん(一般社団法人シンママラボ代表理事)※写真左
育休後に離婚し、2年半のブレイクを経てシングルマザーとして働き続けてきた経験を持つ。

パネリスト

高橋真紀子さん(Linkedinラーニング シニアコンテンツマネージャー)※写真右
不妊治療に専念するために退職。二児を授かった後、6年間のキャリアブレイクをへて復職。

児山僚花さん(株式会社エグゼクティブプロテクション 施設セキュリティ運用支援担当 ※肩書はイベント当時のもの)※写真中央
3人の子どもの育児と、夫の仕事による6回の転勤のため、12年9ヶ月のキャリアブレイクを経験した後、フルタイムでの就業を再開。

「復帰する」と決めたときの 家族の反応は?

佐藤笑美里さん(以下、佐藤):復職を決めたときの家族の反応はどうでしたか?

児山僚花さん(以下、児山):まず子どもに「もしママがフルタイムの仕事を始めて、学校から帰ってきた時にママがいなかったら寂しい?」と聞いてみたのですが、みんな「別に、全然。」という感じだったので、拍子抜けしました。夫も「やりたいならやったら?」という軽い反応で、もしかしたら私が一番慎重になっていたのかもしれないです。

高橋真紀子さん(以下、高橋):子どもが1歳と3歳になる頃に復職すると決めたのですが、ずっと「いつかは復職する」と言っていたので自然に受け入れてくれました。

復職の不安は? キャリア「ブランク」を「ブレイク」と捉え直す

児山:最も大きかったのは、12年9ヶ月の育児によるキャリアブレイクでした。求職のために登録した複数のエージェントでは、初回面談のたびに「3人のお子さんがいてフルタイム、本当にできますか?」「12年も離れていたならPCスキルは大丈夫?」などと必ず心配され、「社会はこう見るのか……」と現実を突きつけられました。

当時、私は「キャリアブランク」という言葉は知っていたものの、「キャリアブレイク」という前向きな概念を知りませんでした。「ブランク」と聞くと、“何もしていなかった空白期間”という印象を受けますが、一方で「ブレイク」には、“目的のために意図して中断した時間”というニュアンスがあるんですよね。

だから、今でこそ思うのですが、求人に応募するときも、この期間はネガティブではなく、なんとかポジティブに伝えたほうが絶対いいと思います。相手に“空白”と受け取られてしまうと、自分にとって何のメリットもないので。キャリアブレイクから再就職をめざすなら、まずはその時間を“ブランク”ではなく“ブレイク”として捉え直すことがとても大切だと感じています。

高橋:40代に入り、6年のブランクがあった当時の私は、年齢やブランクが選考で不利に働くかもしれないと感じていて、就職活動がスムーズにできるとは思っていませんでした。でも、私は「いつか必ず復職する」と決めていたので、ブランクを埋めるためにできることはいろいろやっていました。

当時は“ブランク”という言葉しか知らなかったのですが、その期間をただの空白にしないように、前の仕事を辞めてすぐ通信制大学に編入して勉強を続けたり、地域で英語サークルを立ち上げて子どもたちに英語を教えたりしていました。専業主婦の期間でも、自分なりに穴を埋める活動をしておこうと思って動いていました。そして他にも、就活を本格的に始めることを決断してからは、自分の能力を証明できるようなExcelやWordの資格を取りました。

佐藤:子育てしながら勉強するのは大変ではなかったですか?

高橋:思ったほど大変ではなかったんです。通信制の大学で、自分のペースで学習を進めることができたのが大きかったのかもしれません。ストレスも少なく、自分らしいスタイルで両立できていたと思います。

「まず面接に呼ばれない」「面接する側もされる側も対等」久しぶりの就職活動で気づいたこと

佐藤:復職しようと決めて、実際の就職活動はどんな感じでしたか?

児山:まず、面接に呼ばれることがありませんでした。履歴書の段階で「40代・ブランク12年」という点が、重く見られていたのではないかと思います。書類選考で落ち続ける中で、「最初に内定をくれた会社に入ろう」と決め、現在の会社に入社しました。

今の会社では採用にも関わっているので、採用する側の気持ちも分かるんです。第三者の目で見ると、長期のキャリアブレイク明けだった自分には、信用が無かったのだと思います。12年もの休職歴があって、長い間働いていなければ、「本当に大丈夫なのか」と思われてしまうのは当然で、これは仕方のないことだと感じています。ただ、このような場合、面接でその部分をどう克服すれば良いのか、どのようにポジティブに伝えるのが一番効果的なのかについては、正直なところ、自分でもまだ最適解が見つけられていないです。

高橋:まずは手始めにエージェントにいろいろ登録しますよね。でも、最初の面談で話を聞いていただいたのに、その後まったく連絡が来ない。そんなことが続きました。だから私は自力で探さなければいけなくて。

ネットで一日中条件に合う仕事を探し、自分の条件に合いそうな求人には積極的に応募するということを繰り返していました。「定時退社」「家から近い」など子育てをしながら仕事をするうえで必要な条件をたくさん持っていましたが、その中で優先順位を見直し、少し幅を持たせて考えたことで、応募先の選択肢が広がり、結果として反応も良くなりました。

ただ、一度だけ大きな失敗がありました。面接でExcelの細かなスキルについて聞かれ、思わず「ピボットテーブルを使ったことがある」と答えたところ、詳細な操作について次々と聞かれてしまったんです。覚えていないのに無理に答えようとしてしまい、さらに深堀された質問に対応できず、不採用になってしまいました。うまく答えられなかった自分に戸惑い、思った以上に強いショックを受けました。

しかしその経験で、「できないことは正直に言うべきだ」と気づきました。ブランクがあるのに取り繕ってしまったことが失敗だったんです。と同時に相手に評価されるだけでなく、自分も会社を見に行く立場なのだと気づけたのも大きかったです。当たり前かもしれないですが、面接する側もされる側も立場は「対等」なんですよね。その後の面接は3社ほどうまく進み、条件に合う会社にも出会えました。失敗のおかげで気持ちを切り替えられたと思います。

佐藤:面接で「自分も会社を見に行っている」というマインドって大事だなと思います。私も離婚して、娘がまだ1歳のときに初めて転職活動をしたんですが、その当時はコロナ前だったので、中抜け勤務などはあまり一般的ではなかったんですね。でも私は子どもが小さいので、その条件じゃないと働けないときちんと伝えて転職活動をしていました。

だからこそ、「採用されるかどうか」だけではなく、こちらからも会社を選びに行く気持ちが必要なんだと感じています。私も人材紹介会社で働いていたことがあるので、どんなエージェントに相談するかはすごく大事だと思っています。女性のキャリアを応援している担当者がいたり、企業側も定着支援に力を入れているところがあったりしますよね。

そういうエージェントに一度相談に行ってみるのも良いと思います。キャリアブレイクの伝え方なども、きっといろいろなパターンを知っているはずなので、そうした視点にこだわって探してみるのはすごくおすすめです。

「ママが全部やらなきゃいけない」も違う…復職してからの「壁」はあった?

佐藤:復職してからの「壁」はありましたか?

児山:私は、特に「壁」を感じることはあまりありません。子どもが3人いて、さらに現在は長女が受験生なので、三者面談など学校関連で有休をこまめに取らなければいけない程度です。有給は1日単位で取らずに、午前休や午後休といった形で分割して取らないと、日数が全然足りません。しかし、そのような場合でも、上司は快く承諾してくれるので、特に支障を感じることはありません。

また、思っていたよりも自分は新しい環境への適応が早いタイプみたいで、再就職して初めて使用したシステムなども、すぐに使い慣れることができましたし、自分にとって新しいことを学べた点も楽しく感じています。

一方で、家事との両立には大きな課題があります。特に、子どもの夕食を自分で用意してあげられないことです。私が帰宅する頃には子どもたちは塾へ行ってしまっているので、夕食はネットスーパーで買った冷凍食品を自分たちで温めて食べてもらっている日が多いです。そこだけは申し訳ない気持ちがあります。

自分が子どもの頃は、母が毎日必ず栄養バランスの整った食事を作ってくれていて、私は「今日は何を食べようかな?」など思ったことすらありませんでした。だからこそ、今の状況が子どもたちの記憶として良くないものにならないか、少し気になっています。

佐藤:でも「ママが全部やらなきゃいけない」というのも、少し違う気がしますよね。

児山:そうですよね。うちは、まず私が「仕事もフルで、家事も完璧に」なんて無理だ、と潔く諦めたんです。もともと料理や家事が好きではないこともあり、ネットスーパーや冷凍食品などを使ったりして、いろいろなタスクを手放しました。

たとえば洗濯物は、干さずに毎日乾燥機を使っています。そして家族5人分を全部畳むのではなく、1人ずつバスケットを用意して、私は仕分けるだけ。畳みたい人は畳めばいいし、畳まないならバスケットから取って着ればいい。そんな感じで“完璧をやめた”んです。

私はそういうスタイルですが、夫は逆に「ちゃんと手づくりの料理を食べさせたい」「洗濯物はきちんと畳んで収納したい」というタイプで、実は料理も家事も、私よりもたくさんやってくれています。夫には本当に助けられていて、自然と分担ができている形です。

高橋:私の場合は、帰宅すると疲れがどっと出て、「ちゃんと作らなきゃ」という気力まで残っていない日も多くありました。ですので、仕事が始まってから最初の一か月は、仕事帰りにスーパーに寄ってお惣菜を買って夕飯に出していました。

ただ、子どもたちは特に不満を言うこともなく、「ママ、仕事で疲れてるよね」と理解してくれていました。そして、夫も料理をするので、最初から「料理は妻の仕事」というわけではなく、互いにその日できないことを自然に補い合っていました。

仕事を初めて一か月経ち、余裕が出てきてからは、徐々に料理もできるようになりました。今は、夫と何か決め事をしたわけでもなく、自然と家事の分担ができているので、うまくバランスが取れています。私ひとりで全部を抱え込むタイプではなく、夫も一緒にやるのが当たり前と思ってくれているので、そこも仕事を続けられている理由だと思います。

佐藤:私の場合も、海外で働いていた経験があるんですが、向こうでは近所の人など周囲に頼ることが多かったんです。だから「全部自分でやらなければいけない」と考えないほうがいいんだと学びました。ご飯を上司に作ってもらったこともあるぐらいで(笑)。頼れるところに頼ればいいと思います。

「フルタイムで働けることを示したい」「変化をチャンスとして捉えたい」今後の働き方は?

佐藤:いろいろお話を伺ってきましたが、ここからは少しテーマを変えて、復職後のキャリアについて、これからやっていきたいことなどを聞いていきたいと思います。

児山:現在、複数の大手外資系クライアントに関わる仕事を通して、「もっとフォーカスしたい」と感じる分野が少しずつ見えてきました。再就職する前には知らなかった、オフィスの在り方や職種の幅広さを知ることができ、「もう少し動いてみたい」という気持ちが芽生えています。

同時に、子どもがいてもフルタイムで働けることを、履歴書でもしっかり示したいという思いもあります。ブレイクを経て再就職したからこそ、今後に向けて経験を積んでおきたいと考えています。

高橋:私は、日々一生懸命働いている一方で、もう少し広い視野で仕事を見たり、自分の「第2の人生」も考えたりして、別のことにもチャレンジできたらと思っています。たとえばコーチングなど、今後にもつながるスキルには興味があります。いまの仕事を続けつつ、その先の人生を見据えたチャレンジをしていきたいですね。

また、どこへ行っても即戦力になれるようなスキルは身につけておきたいと感じています。特にAIの進展による影響を大きく感じますが、そんな時代や環境の変化に対して「怖い」と思うのではなく、変化を新たなチャンスとして前向きに捉えるようにしています。

今回のイベントを主催したのは、キャリアを中断した母親や女性介護者の「再出発」を支援するソーシャルエンタープライズ「Mums@Work Asia(マムズアットワーク・アジア)」。2010年にシンガポールで創業し、グローバル企業と連携しながら香港・日本へも展開。復職を目指す女性に向けたトレーニングやスキルアップ、ネットワーキングの機会を提供している。

情報元リンク: ウートピ
「キャリアブランクは“空白”じゃない」数年のブレイクを経て見えた働き方【ママたちの復帰ストーリー】

記事下1:アドセンス+忍者

スポンサードリンク

スポンサードリンク

-美容・健康の最新記事
-

Copyright© 独女の健康・美容テレビ番組ニュース , 2026 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.