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転職後、すぐに妊娠。復職を支えてくれたのは“制度より風土”だった

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開業前からライフネット生命保険株式会社で働き、現在は執行役員を務める片田薫(かただ・かおる)さん。マザーズ上場時には、従業員代表として“東証の鐘”を叩いたというほど、ライフネット生命保険とともに育ってきたメンバーです。

そんな彼女は29歳のとき、会社の立ち上げと前後して、妊娠が発覚。当時まだ企業として動きはじめたばかりの社内で、創業者から「自由に産休・育休制度をつくっていい」と任されます。

片田さんは、どのように子どもがいる親のための制度を整えていったのか? かたちばかりでなく、本当にニーズを押さえた制度をつくるためのマインドを伺いました。

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妊娠が分かったとき、不安は?

——まずは、片田さんが妊娠に至るまでの経緯を聞かせてください。ライフネット生命保険が正式に開業する前から働いていらっしゃったということは、かなり中枢の社員だったはず。開業前後の忙しい時期に妊娠されて、仕事との両立に不安はありませんでしたか?

片田薫さん(以下、片田):そうですね……正直に言うと、妊娠するとどうなるのか、あまり具体的なイメージができていなかったんだと思います(笑)。当社が開業したのは2008年5月で、私が入社したのはその前の2月。国から保険会社としての認可が下りないと開業ができないのですが、認可が下りるかどうかまだ分からない中、とにかく創業メンバーと一緒になって私たちが目指す新しい保険の在り方を世に広めるぞ、という意気込みで仕事を進めている状況でした。

その一方で、プライベートでは、結婚して5、6年が経っていたので、その1年前から妊活を始めていました。ライフネット生命保険に入社する際にも「もしかしたら近いうちに妊娠するかもしれません」とは伝えていました。でもなかなか授からなかったので、子育ての不安をリアルに感じるところまでたどり着けていなかったのだと思います。周りで働きながら育児をしている方もいなかったから、ある意味、向こう見ずに突き進めたというか。

——なるほど……! つい不安ばかりが先行しがちなので、逆によかったのかもしれませんね。

片田:そう思います。ありがたいことに、妊娠してからも体調を崩すことはほとんどなくて。ひどいつわりになったり、切迫流産などの心配をしたりすることもなく、妊娠前と同じペースで働き続けられました。デスクワークばかりで運動不足だと感じたときには、麹町から池袋あたりまでの7キロ弱、歩いてみたりして(笑)。

——スーパー健康ですね、すばらしい。では、実際に妊娠してからも、ひとまず出産までは働き方に変化がなかった?

片田:そうです。それは、別の意味で夫のほうも同じでした。夫は残業も多いし、子どもができたからといって早く帰れるようにはなりません。むしろ「奥さんと子どものためにも、もっと頑張らないとな!」と言われるような社風。だから、妊娠中はまだしも、産後は私のほうが仕事をセーブしなくてはいけないんだろうな……という意識はありました。

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「つくりたいように制度をつくっていいよ」

——でも、できたばかりのライフネット生命保険には、そのころ産休・育休などの制度がなかった。片田さんがみずから作られたそうですが、それはどんな経緯だったのですか。

片田:創業者の出口(治明)から「妊娠おめでとう。片田さんがつくりたいように制度をつくって、休んでいいよ」って言われたことがきっかけですね。社員がまだ20~30人くらいで、経営陣とも直接話せるフラットな現場だからこそ、ですよね。

——「制度がないから休まないで」ではなく「休めるように制度をつくって」だったのが素敵です。

片田:もともとライフネット生命保険は“お客さま一人ひとりの生き方を応援する企業”。インターネットというツールを駆使して、リーズナブルな保険を必要としている若い世代に商品を届けるために、当社が誕生しました。

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片田:そして、そのスタンスは社員に対しても同じです。出口をはじめ、社内でも当然に“誰もが赤ちゃんを安心して産み、育てられる会社にしたい”という想いがあったのだと思います。

——その空気を受けて、片田さんはどんな制度を整えたのでしょうか? まず自分が使う制度となると、ついリッチな補助や長い休暇を盛り込みたくなっちゃいそうです。

片田:そこはしっかり節度を持つことを意識しました。保険業界は当社よりも規模の大きな会社が多いため、同業他社のレベルに合わせようと思うと、予算的になかなか難しい。なので、まずは厚労省が出している産休・育休のモデル規定を参考に、必要最低限の休業期間や給付金をそろえていったかたちです。これで一度試してみて、自分やほかの社員から新しいニーズが見えてきたら、その都度考え直していけばいいと思っていました。

復職を支えてくれたのは“制度より風土”

——制度をつくりあげて、実際に産休・育休を取得。どれくらい休まれたのですか。

片田:2月に出産して、4月から保育園に預けられたため、5月に復職しました。すぐ働きたいタイプだったから、結局、育休を取った期間はわりと短かったんです。

——保育園にすんなり入れたのがよかったですね。入れなかったら、働きたいのに育休期間が延びていたかも……。

片田:そうですね。でも、保育園が決まる前に娘と一緒に会社へ遊びに来たとき、早く復帰したいという話をしたら、出口は「じゃあ社長室で子どもを預かるよ」と言ってくれました。だから、もしも保育園に入れなかったら、会社に託児スペースができていたかもしれない(笑)。

明確に用意しているのは必要最低限の制度だけなのですが、そんなふうに、個人の希望に合わせてフレキシブルに対応しようという風土がある。もちろん制度を整えることも必要ですが、最終的には“制度より風土”だと思っています。

——その風土は、どうやって醸成されたのでしょう。

片田:いまでこそ社員の人数が増えてきましたけれど、当時はワンフロアで、お互いに顔の見える距離で働いていました。誰がどんな人か、どんな背景を持って働いているかわかる状態からすこしずつ空気がつくられてきて、それがいまも続いているのだと思います。

開業当初からやっている「ファミリーデー」なども大きいかもしれませんね。年1回、同僚の家族が会社に遊びに来るから、家族の顔を知っている。そうすると保育園から急なお迎え要請が来ても「○○ちゃん熱ですか? 心配ですね、早く行ってください!」なんて声をかけてもらえる。その子のことを知っているから自然とそういう気持ちになるのだと思いますね。

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(取材・文:菅原さくら、撮影:大澤妹、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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